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朝まで薪が残ってるか?
なんたって昨日は修羅場で、床に就いたのが2時半。朝までの時間が少ない。だから薪も残っているだろう。しかも、途中寒く、起きた時に薪を入れたしね。そのせいかな?朝起きると、薪は残っていた。確かに残っていた。
けれど、燃えていなかった・・・。
薪の燃焼実験はもうやめだ。昨日の修羅場の疲れが取れないので、薪のことは放っといて9時頃まで寝ることに。
9時頃起き上がりコーヒーを入れ、今回の山荘行きの最大の懸案事項に向き合うことになる。帰路の運転だ。
この山荘のある一帯の別荘地帯は、山の中の傾斜地に作ってある。だから道の傾斜は通常の道よりもきつい。しかも、山荘は幹線から分岐した支線の支線でアプローチする。幹線でさえ急傾斜なのに、支線の支線はもっと急傾斜だ。通常の道でも「おっ、大丈夫か?」と思うような傾斜であるが、私の車はパネロだし、スタッドレスだし、まぁ大丈夫だろう。そう思っていた。しかし、昨日の体たらく。
昨日の修羅場を振り返る。何が問題だったか。
1 路面が凍っている。2 氷の上に新雪が20cmくらい積もっている。3 新雪を踏みながら進んできた。車を入れるためにバックをしたとき、4 自分がつくった轍を進むことになる。5 轍は一回の車の通行でところどころ氷が出てきている。だから、6 一旦その氷で滑り始めれば坂道を最後まで滑っていくことになる。制御不能だ。こう振り返った。
そして、昨晩の夜酒を飲みながら気づいた。もしも、支線やその支線の除雪をしたら、氷面がむき出しになり、私の車では通行不能だ。つまり、帰れない。無理して氷の坂道を帰れば、事故・転落・・・。こいつはまずい。
遠くで、除雪車の動く音がしている。こいつは早いとこ下らないと。
(別荘地の管理人に、「上のほうはよく滑るで、チェーンを持っとるんだったら着けたほうがいいよ」と言われたが、チェンはないし、パジェロだしと思った私が問題だった。この状況を理解したら、その日は山荘に行かずそこで引き返したハズ)
下る選択肢は2つ、行きに来た道と、ときどき道を間違えて幹線にアプローチする道。
行きにきた道は、ジェットコースターのような傾斜地がある。ここは通りたくない。しかも自分のつくった轍がある。一方、ときどき道を間違えるところは、どれくらいの急傾斜なのか覚えていない。でもジェットコースターはなかったような・・・。しかも、車の通った形跡はなさそうだ。
本来なら、幹線まで歩いて降りていって現場を確認するのだろうが、ここもいけないことだが「冒険」としてしまった。帰るためには選択肢は2つしかない。だからといって選択肢を「時間や労力をかけるのが嫌だからと」選択肢の状況を確認せず選択してしまったのは安全管理上問題だ。これは自分が甘いと猛烈に反省している。
雪除けしたエリアから車がでるか?ゆっくりゆっくり、大きな切り返しをしないように、小さな切り返しをして車の向きを変えた。ギアはロー。ブレーキをしないと坂道の傾斜で加速する。だからといってブレーキを踏むのは慎重にしなければ。ユルユルと軽くブレーキングをしながら下りはじめた。車の速度は歩く程度の速度になるように。
新雪の中の車。これならなんとかなるか?
とおもいきや、急傾斜の下り(ジェットコースターほどではない)。悪いことには、その急傾斜の坂道が緩やかに右にカーブしている。車の落下速度が増えてくる。ブレーキをしないと加速するし、ブレーキを少しでも踏もうものなら滑る。前輪の制御も利かない。一世一代の大ピンチ。あーもう、崖からジャンプか?
こうなれば選択肢はひとつしかない、ブレーキをしないで加速に任せてカーブを曲がり切るしなかい。
なんとか事故せずそのカーブを乗り切る。よかった、そのカーブが終わったところにTの字の交差点で垂直に曲がらなければならなかったら、曲がりきれず確実に転落だ。よかった。
運がよかった。駄目だ、こんなラッキーに依存したことをしていては。
自己嫌悪と緊張からの開放で、しばらく放心状態。家に、2時半に帰ってきたが・・・、6時までほとんどコタツから出られないほどだった。
簡単に考えすぎていた。事故なくとりあえず今回を凌げたこと、これだけは何に感謝したらいいのだろう。感謝してもしきれない。
(管理人のオジサン、チェーンないなら行くなくらい言ったほうがいいよ)

昨日の深夜のピストン輸送の後、ひざ上までの道ができた。

深夜の車脱出作戦の跡。