2010アフリカ」カテゴリーアーカイブ

ケニア交通事情2



ケニアで何が一番恐ろしかったか?

ライオンに食われることか?
否。

身ぐるみはがされて刺されることか?
否。

一番恐怖は、運転手付きのレンタカー。
N大学が借り上げたドライバー達、やたら飛ばす。
120キロのスピードで車間距離は20mくらいのときもある。昨年のインドネシアのドライバーにもビビったが、ケニアはそれ以上だ。

本来左側通行なのに、なぜか右側をあえて走るときもある。



しかもスピードが早くて車窓の景色写真(これが仕事のネタになる)が撮れないことが何度も!
(これが日本の中古車の実力。10万キロ走っていた車だが新車なみの安定感)


こんな感じの街中を通り過ぎる。街に入ると道路を横断する凸の出っ張りがあり、それを通るために車も20キロくらいになる。



日本と比べれば通行量はすくないが・・・。

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ほれ、言わんこっちゃない。
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あっちでも、こっちでも事故。

ケニア最後の日。ホテルから空港に向かう途中の道路で、ダンプカーと自転車の接触事故。
道に横たわり身動きできない少年の姿があった。

あんたら本当に危ないよ。

しかも、ケニアは携帯電話の普及はすさまじく広がっており、120キロで車を運転しながら電話をしまくる。

なにが怖かったか・・・。
救急車が駆けつけることができないようなところでの事故・・・。

生還できてよかった!

アフリカ交通事情


治安の問題から、移動はタクシーにしろといろんな人から言われていた。そんなことをいわれても・・・。日本でさえタクシーに乗る勇気がない私が、異国のちで乗れるわけがない・・・。しかし、乗らないとなにもできない。ケニア到着で最初にしたことは、タクシーの交渉。何とか足を確保する手段をマスターした。

そして、この動画がケニア第二の都市、モンバサの市街地風景。まぁよくある景色だ。車も日本車が多い。

タクシーにのると、必ずいわれたことが二つある。

①「どこの国から来たのか」
(いままであまりいわれたことがない。いつも日本人としていきなり話しかけられた。最近の中国の台頭から、日本・中国・韓国・・・と東アジアの住民が海外進出してきたからなのかとおもったが、親父が30数年前に滞在したときから同じ質問されていることから、どうやら最近にはじまったことではないらしい)

②「トヨタの車はいいねぇ。日本では安いのか?」
の二つだ。

値段を聞けば、中古車で60万のタクシーといっていたカローラフィルダー。まぁ日本とあまり値段は変わらない。中古といえども、まだまだ新車のようだ。ニュージーランドも日本の中古車が多く走っていたが、ケニアはそれ以上。ほとんどが日本の中古車だ。

なかには、40年前のカローラも走っていた。たぶん、日本にもってきたらメチャメチャ高い値段で売れるのでは(?)。

しかし、この現状。ちょっと考えるところがある。

日本で乗り換えのための下取り車。これが海外に輸出。まだ十分、というか十二分に走れる。海外では憧れの的。一方日本は、プリウスに始まるエコカーブーム。日本の車は低公害。低燃費。そして、中公害・中燃費の日本車が途上国に持ち込まれ、さらには高公害・高燃費の不良車が”ただ走る”ということだけで黒い煙を青い空・白い雲の国に撒き散らす。そして裸足で10キロ~20キロを徒歩で友達に会いに行く人々の横を通り過ぎる。黒鉛を吹っかけながら・・・。

そして、日本は京都議定書だ、生物多様性だときれいごとを言う。

・・・なんか、間違っていないか・・・。

しかし、さすがのケニアでも私の車のように28万5千キロという車もあまりないだろう・・・。私は”動く限り”いまの車に乗り続けようとおもう。
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ともかく、交通の手段はいろいろだった。

よくある車・人・自転車

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日本ではとうに絶滅した三輪車

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もちろん、バイクもある。ただ、このバイク多くは中国製とインド製とのこと。ホンダ・スズキ・ヤマハはめったにみない。ケニア人に聞いたら日本のバイクは高いからだとのこと。しかし、日本車とちがって中国・インドは耐久年数が短い。日本車は長持ちするといっていた。

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こんな風にバイクショップがまちのあちこちでみられた。ネパール・インドネシアにいったときは、エンジン音が静かで、こんなバイクがいいとおもったが、日本でアフリカにいく直前に大型バイクCB1100を試乗させたもらってから、こんな風なバイクがやけにおもちゃのような気がして魅力がうせた。

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インドネシアはもっぱらスクーターが多かったが、ケニアではスクーターはまれだ。スクーターよりも道を闊歩する牛のほうがはるかに多かった。

さらばケニア

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先日写真をアップしたのが上図の真ん中のところでとまったホテル。その後、左上の地域移動しインターネット環境がわるくなりブログアップどころでなくなった。今日、最後の夜をナイロビで過ごすため、ケニアの首都ナイロビに移動してきた。
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もっとも長く滞在したのがキスムという町。上図の部分。ビクトリア湖というタンザニア・ケニア・ウガンダに囲まれたでかい湖のほとりの町。ここでも稲作をやっている。私の仕事もそこの地域を対象にした解析なのでじっくりまわる。レンタカーとドライバーを借り上げての調査だ。

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時速100キロで飛ばす車から、一瞬私の視界にある残像が・・・。

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なんと師匠である。さすが世界の隅々まで・・・。

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しかし、今回のアフリカでアフリカのイメージが大きく変わった。あまりにも自分の中に偏ったアフリカのイメージがあり、あまりにも浅くしか貧富の格差について考えたことなかったことを改めて自覚した。

仕事の内容などや、その私が捉えたアフリカ像は後々語るとして・・・。

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さらばアフリカ。人生に豊かな実りを与えてくれた赤い大地と青空の国。

ケニアで米

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この画像は、私がケニアについてから移動した範囲をしめしている。今日はずーっと車での移動。

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ヒマラヤやインドネシアとは違って、あめがふっても大勢に影響がない。これまでとは大違いだ。

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ケニアには大きく3つの稲作地帯がある。日本の援助によるものだとのこと。写真の場所がケニア最大の稲作地帯で、すくなくいとも把握されている田が8000ヘクタール。10キロ8キロ見渡す限りが田園風景だ。水はケニア山から流れてくる川のものをつかっているとのこと。

なにも、ケニアで稲作(アジア的)とおもっているが、援助する側にしてみれば、毎年ケニアには80万トンの米の消費があるものの、ほとんど輸入しているので、国内で生産させることが善である、という考えのようだ。
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驚くのは田植えと収穫が同時に行われていることだ。
また、植えるのは一回、しかし収穫は二回ということにも驚いた。
稲刈りの後に生えてくる新芽を収穫までほっとくとのこと。

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今日は移動距離がなかがった・・・。あしたも長いようだ・・・・。

さらばモンバサ

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昨日の夕方、ナイロビにてN大学の方と合流した。これで一人旅のリゾートは終了。仕事が始まる。
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しかし、モンバサは楽しげなところだった。最後の午前中1時間、カヤックを借りて海に出た。もちろん、本当にインド洋は魚が少ないか!の検証のためである。
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インド洋。海はきれいで透明度も高い。しかし、魚はやはり沖にでもほとんど見当たらなかった。サイパンやグアムの海なら、水族館という感じがしたが、ここは違う。
ほとんど魚は見かけない。

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空港までの道中、モンバサの市街を探検する。昭和54年に2ヶ月モンバサに滞在していた親父の記念写真の背景の樹をさがす。バウバウの樹。親父の記念写真のときとは右側の枝振りがちがうが、切られた後がある。きっと親父が記念写真を撮ったきだ。みなと近くの公園だ。
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モンバサからナイロビへの飛行機から、キリマンジャロが顔を出していた。氷河のある赤道直下の山。この氷河もまた消失の危機にさらされている。

昨夜は大変だった・・・。

昨夜、突然停電。

自家発電に切り替わり、かろうじて電気はつくが、エアコンはダウン。

夜寝るときに窓を開けて寝ることにしたが(日本の夏の暑さ・蒸し暑さ)、網戸のないこの部屋、おもいきり、モスキートウェルカムという具合だ。

しかし、蚊帳があるので、アッパパーにした状態で寝る。

ところが、なんと蚊のようなものに食われたのか、足先をかまれおきる。マラリヤ?黄熱病?恐怖がはしるが、それよりも熱さの恐怖で眠れない。とにかく熱い!

ところが、それ以上に眠れないことに気づいた。眠る前に「あれ、携帯がないなぁ」と思ったのだが、深夜痒さと熱さでおきてみると、布団の中に携帯が・・・。しかも、二つ折りの携帯が広げたままであって、寝返りをうったときに、液晶をわってしまったらしい。したがって、いま電話の受信はできるが、着信の確認、メールの送受信ができない。ほとんど役に立たなくなってしまった。

ションボリ・・・。・・・。

セーフでした。

なんとか身包み剥がされることなくホテルに戻ってきた。怪しいにおいを感じつつ運命にわが身をゆだねたのだが、私のガイドは4日後に滞在することになるキスムという町から心理学を学ぶためにモンバサの大学に通う2年生の学生だった。高額な学費を工面するため、会社を立ち上げているとのこと。
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まずはArabuko Sokoke Forestだ。この森林はソマリアからウガンダにかけて昔存在した海岸林ではあるが、いまはこの地域に唯一に近い状態で残っている森林だそうだ。とくに蝶の生息が有名で、ここにしかいない固有種があるとのこと。昨年のインドネシアと比較して驚くのは、土壌がビーチと同じ白い砂の上に森林が形成されているということだ。インドネシアで訪れた場所は失地林で植物の遺骸があまり分解されず、まるで障害物競争の様相を呈していたが、ここでは分解が早いのか、数枚の葉が覆いを除けると砂地であり、硬くしまったビーチの砂浜と同様に歩きやすい。大分驚いた・・・。
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アリ塚というやつもみた。また、像が倒していった木や足跡も多く見た。アフリカといえばサバンナで赤茶けた大地にポツポツと木が存在し、その木陰でライオンが獲物を狙っている図が目に浮かんだが、どうやらそれだけではことが実感として理解できた。
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一方、驚いたのはモンバサからArabuko Sokoke Forestへの道中の100キロくらいの道のりを歩いている人が多いことだ。運転手に話をきくと、彼らは車もバス代もないので、平気で10キロ20キロ歩いて移動するとのこと。しかも木陰で休んでいる人々が多いので、彼らはなにをしているのか?と尋ねたら、彼らは仕事がないからあーしているとのこと。45%の失業率。政府はなんの対策もしていないとのこと・・・。しかし、驚いたのはそればかりか、失業者はどうやって食っているのか?と聞いたら兄弟・親戚のところにいって食わせてもらうとのこと。
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日本人にしてみたら、畑でも耕して自分の食い扶持は自分で・・・という考え方があるが、アフリカに来る前に読んだ本にあったよう「食料を分け合う文化」があるために、食うものも食わせるものも、ただ普通に呼吸するように当たり前のことらしい・・・。エキゾチック アフリカ!
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Bamuri Natural Trailは、これまた魅力的な森林だった。ホテルから数キロしか離れていないが、動物や大きな木のある森林公園だった。動物はというと写真のとおり。時間の都合で今回サファリにいけなかったが、動物園でしかみたことない動物が手の届く範囲でうろちょろしているのはビックリだ。
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明日はモンバサ最後の日。10時にモンバサ市街経由のタクシーが迎えに来るが、その前に朝飯をくってから1時間カヌーを借りることにした。ホテルの目の前のビーチで泳いだが魚があまりにもいない!しょうがないので、遠くに見えるラングーン(環礁)までカヌーで近づいて海の様子を探ってみようと思う。

ビーチ

インド洋に面したビーチに滞在している。今朝は朝から海を眺めてすごしていた。原稿書きが終わったら、まずはスウィム。
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以外に魚が少ない。サイパンやグァムのビーチとは大違いだった。せっかくこの日ために入手したウォータープルーフのデジカメケースも使う機会がない。しかし、魚は少ないがこのビーチの砂だが、まるでマッシュポテトを握っているような感じ。砂粒がほとんど粘土に近い細かさだ。浜辺を歩くが、砂粒が細かいせいで、硬くしまっている。歩いたときには、粉雪を踏みしめるときのキュッキュッっという音もする。うーん、エキゾチックと思いきや・・・。
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浜辺を歩いていると、いたるところで声がかかる。もちろん客引きだ。今日はゆっくりしたい、ほっといてくれというのだが、俺の名前は○○だ、お前の名前は何だ?・・・挙句の果ては、どうして俺に仕事をくれないんだ。俺には養うべき子供がいる。そんなことをいわれても・・・。
浮き輪でプカプカ浮いていたビキニの女性も・・・。あんたなにしてんの?ぶらぶらしてんの?そーゆーあんたはなにしてんの?泳いでいたり、仕事したり。私のボディーマッサージは最高よ。いや結構・・・。いつもこの辺にいるわ。ボディーマッサージを受けたくなったら、声をかけてよ。じゃぁねぇ。
しかし、このケニア。私の英語力不足もあるが、なんだかわかりにくい。公用語だからもうすこし文法的に洗礼されているかとおもっていたが、弾丸のように英単語はでてくるものの、なんだか判り難い。あの人たちは正しい英語を話しているのだろうか?もうしこし英語がわかったら、彼らの英語をもう少しただしく理解できるのだが・・・。
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残念ながら公共交通機関はないので、ホテルのフロントで紹介してもらったツアー(どうみても個人営業)を申し込むことにした。少々このケニアにあって値段が高いように思えるが、とりあえず値交渉して一割五分まけてもらい了解することに。さて、どんな森林にであうのか。はたまた、タクシーにつれられて身包みはがされるのか・・・。ミステリーツアーが明日待っている。