週末

ba9f3fa7.jpg 8月、9月での新しいソフトウェアを覚えるために、無我夢中でパソコンに向かっていたためだと思うが、「目」が悪くなったと実感する。これまでも、こうなったときはしばらくパソコンから離れていれば気にならない程度には回復する。そこで週末はパソコンを使わないようにしようと決意した。

 そのため、土曜日は読書をすることにしていた。頭の中の「残骸」を一旦掃除するために、何かに没頭したいと思うからだ。そこで手にした本は「菊とバット」。この本は、第二次世界大戦を勝つと確信していたアメリカが、勝った後の統治をどのように進めたらよいのかを考えるために、文化人類会社 ルーズ・ベネディクトに、戦争でつかまった捕虜などから日本人の考え方を分析させた日本文化論だ。これをパロッた「菊とバット」は大学生時代、野球嫌いの指導教官が書評していた本。そのときの記憶では、日本人はなぜ野球が好きなのか、なぜならそこには日本の文化の縮図が表現されているから、といっていた。

 さて、なぜこの本を知って20年目にして読もうと思ったのか。理由がある。北京オリンピックだ。中日の監督を退いてからの星野仙一の言葉が妙に引っかかる。「野球第一主義」のあの考え方だ。幼少の頃、自分が野球で夢を見て・・・などということだが、それはいいとして、だからといって・・・と思っていた。また、北京オリンピックの野球の観客についても気になっていた。鳴り物はなかったものの、観客は「奇妙な応援歌(節)」で騒いでいた。アメリカの野球観戦は静かなものだ。日本国内で麺を音を立てて食うのはかまわんが、外国にいったらいかがなものかと思う私。中国人が日本の料理屋でテーブルを汚して食べるのを軽蔑しながら見る日本人。床に座り膝を立てて飯を食う韓国人を、信じられないとばかりの目で見る日本人。私は北京オリンピックの野球の試合を見ながら、ちょっと日本人として恥ずかしいかった。それに輪をかけて星野仙一の言動・・・。ちょっと野球のことを知りたくなった。世界的にみた日本の野球のことを。

 一冊読んでみたが、「菊と刀」のような「満足感をえられる高尚な文化論」ではなかった。まるでスポーツ新聞の外国人記者が日本野球は奇妙だ、奇妙だと書き立てているだけの、日本深層と野球との関係を知りたいと思ったものには、物足らない一冊だった。

 一冊、読むのにもそこそこ時間がかかる。時間をかけた得られるものがなかった。タイトル負けしていた本。読み終えてドット疲れた。そのため、私の目は余計疲れた・・・。おかげで、これまでは右目が「凝る」だけだったが、今回は左目も「凝り」しかも左右の頬にも「凝り」のツボが現れた。8つのピップエレキバンを顔にはり対応。おかげで週末、外に出れなかった・・・。

6 thoughts on “週末

  1. lee

    ジャズボーカルのケイコリーと一緒で、本当は彼女は李、俺らは理、似たようなもんだ。

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  2. takejima

    ブルースリーが茶化されたという感はいなめないでもないですが、座布団一枚ですね。

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