そろばん 

3326c03a.jpg正直、私はそろばん6級を3回受験しても受からなかった。そこでくじけてそろばんをやめた。そろばんを習った理由はいまから考えると、そろばん学校が始まる時間になる前、近所の神社でやっていたカクレンボが楽しかったからだけなのかもしれない・・・。

また、そろばんを7級までならった効用も、その後の中学・高校の数学問題解きで、完全に埋もれ、焼失したと思っていた。

そのソロバン。実は、先日の三河地方での工場見学のあと、実家に帰った折、私は30年以上ぶりに、もって帰ってきた。お袋が子供の頃(だからお袋の思い出の品)大切にしていたソロバン。そのソロバンと、兄貴のソロバンとを裏返しにし、家族に内緒で、やったこともない「スキー」とはどんなものかと一人遊びしていた、あのソロバンだ。お袋の大切にしていたソロバンがかけているのは、きっと私が壊したのだろう。当時、小太りだった私の体重を支えきれなかったにちがいない。たぶん、そのとき私は酷くしかられた。

実力7級、しかも30年前・・・の私が、ソロバンに何用か?

実は、老化防止と能力開発のためだ。家計簿に、買った物品単位で記録し、それを毎日、集計するのを電卓ではなく、ソロバンで行うのだ。完全に眠っていた(しかも、7級の実力で)脳細胞を活性化し、手先を頭とともに動かすことで、脳を活性化させることが目的だ。最近、物覚えの能力が低下してきたと実感しているから、なんとかそれを食い止めようというわけだ。

手先の神経をつかう、しかも、新しい動作を覚えることで、私は人の能力は活性化するのではないかと勝手に思っている。パソコンのキーボード。竹細工。楽器・・・。そして、いよいよ私は、あの苦い思い出の「ソロバン」に白羽の矢を立てた。

それで30年以上ぶりにソロバンに対面した。すると驚きの連続だ。
もし、私がソロバンのない時代に生まれたら、ソロバンというシステムの開発に思い至らなかっただろうと思う。恐るべきソロバン開発マン。私はその人の足元にも及ばない。

また、ソロバンの練習方法であるが、小学生のころは思いつかなかったが、すべての一桁どうしの足し算の反復練習で、ソロバンの計算精度は確実にたかまるではないかとも思い至った。いたずらに3桁・4桁の足し算をするよりも、細かいパーツの足し算、たとえば、3+5、3+6、3+7、3+8、3+9、4+1、4+2・・・(暗算では3+5は、すぐに8と答えがでるが、ソロバンでは3に5を足すという行動は、3に1を足すように簡単にはいかない・・・と元7級はおもっている)。

一度、ソロバンの計算方法についてじっくり考えてみたくなった。いつかソロバン6級を合格し、かつての恥を注ぎたいものだ。

おそるべしソロバン。しかし30年以上前の物覚えでは、足し算のやり方しか、まだ思い出せない。掛け算のやり方の仮説はできた。割り算はどうやってやるのだったろう・・・。

2 thoughts on “そろばん 

  1. カレー仙人

    お久しぶりです。
    そろばんは
    「玉をはじく映像を頭の中に作って計算する」
    という暗算を可能にする道具です。
    唯一の右脳を使った計算方式だと聞いたことがあります。
    右脳を鍛えることはいいことかもね。
    ちなみに私はソロバン8級も受かりませんでした。

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  2. takejima

    なるほど、私が9点をとった数学の試験で、クラス最高の点数を出したあなたが、8級が受からなかったということは・・・。
    「玉をはじく映像」ですか・・・。
    なんだか条件反射のように、玉をはじくのですが、例の上一玉、下4玉のそろばんの上の玉に関係してくる計算になると、一瞬、手がとまり暗算してしまいます。これではいけないので、上一玉がスムーズに行くようにイメージ作りをしているのが現状です。

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