まったく信じられない話だ。しかし、これは実話だ。
私は250ccのバイクを昨年から乗っている。250ccといっても正確には249ccだ。まぁそんなことはどうでもいいが、これから書く話のために249という数字を覚えて欲しい。
さて、昨年バイクを購入して乗る前にやることは、保険に入ることだ。自賠責ではない、任意保険だ。各社見積りをとっていた最中の出来事、車とバイクの抱き合わせのような保険はないかと思い、車の保険に入っている近所の農協に電話で問い合わせた。すると彼女はこう言った。249cc以下なら農協では原付特約で抱き合わせできると。そして、購入予定のバイクのナンバーを聞かれた。
さて、後日バイクの来る前に農協を訪問した。そして原付特約の追加料金を払いに行った。すると、すでに私は原付特約(それまで乗っていた50cc)に入っているうえ、その原付特約では何台でも対象になるので、追加料金も必要ないと言われ、少々手続きに時間がかかったが(彼女が調べてる)、そんなことも余りある喜ばしい思いをした。つまり、農協では通常250ccのバイクでも原付として扱うために、お金を追加することなく車の保険をバイクに適用してくれるのだと。
・・・あれから一年が過ぎた。6月に原付のバイクはもとの持ち主に返却した。そのため、車の保険の継続のついでに原付特約の50cc分の解除に行った。それを家族に頼んだ。そこの窓口での出来事。250ccのバイクは分からないが、原付を解除するので、車の保険料が安くなりますと・・・。
家でそれを聞いた私は、「?」と思った。それで、農協に電話で聞いた。昨年の経緯を説明し、249ccのバイクの保険が入っているかどうか、聞いたのだ。私は昨年、原付特約で何台でも保険対象ときていたが、原付特約を解除したなら、249ccの保険はどうなるのか?
一旦電話を切って、調べて再びかかってきた。すると電話のアンちゃんはこう言った。249ccのバイクは原付特約の対象ではない。
おいおい、ちょっと待てよ。冗談だろう!249ccが私の原付の常識とは違うので、昨年だって念を押したはずだ。ちょっとアンちゃんも分からないことがあったようで、明日また私に電話くれると言う。
次の日、農協から電話があった。彼はすんなりこういった「249ccは原付ではないので、いままで保険に入っていません」。私は「なんやそのいいかたは?前の担当に聞け。彼女は249で原付だといって私は対応したのだから」。私はひとしきり怒りをぶつけ、彼は彼女に確認してまた電話するということになった。
そして電話が再びかかってきた。「農協では149cc以下のバイクが原付であり、249は原付ではないので、保険には入っていません」。私は農協の不誠実対応に文句をいいつつ、「あんちゃん、ちょっとまて。どう考えても149というキリはわるい。125ccだとか80ccというならわかる。149ということは249の間違えではないか?もう一度よく調べてみよ!!!」
そして再び電話がかかってきた。「誠に申し訳ない。訪問して説明をしたい」とのこと。私の怒りは頂点だが、時間がもったいないから、結論だけでいいといったが、訪問したいと・・・。私は時間に縛られるのが嫌だから、そんなら、こっちが訪問しようということで、その日の晩に仕事帰りにたちよった。この顛末にどういう対処をするのだろう。そう思いながら・・・。
農協の次長と保険のリーダーがやってきて。頭を下げてすいませんと・・・。私は、事故がなかったからよかったものの・・・、いまさら頭を下げられても何も変わらん。私がここにきた理由は一つだけだ。どうして249ccという間違いが起こったのか?百歩譲っても普通125ccなんていうのは明らかではないか!
すると、次長はこう言った。原付の件は、まことにすいません。あなたが言う通り普通125cc(つまり124cc)が原付特約の範囲です。云々・・・。彼の話を一通り笑顔で聞き終えて、私はこう言った。
ちょっと待て。なにが125が原付特約だ。私は今朝、149と言われたばかりだ。それも彼には念を押した。149とはキリがわるいから、249との間違えではないかと。それでも149と主張していたが、一体、御社はどうなっているのか!人の命を預かっているという意識はあるのか!バカにするのもいい加減にしろ。私が農協の管理者だったら二人を首にする!私以外にもそういうふざけた商売をしているんじゃないのか!どうなっているのか!
まことにすいません。本件、本部に報告し、社員教育を再度徹底します。
・・・
いろいろやりとりがあったあと、次長はいった。
「本当にすいません。お話することもありません」
「そっちが話がないなら、私にも話はない。では失礼」
「これ・・・」と菓子折りのようなものを出しててきた。
私は言った。
「こんなもんをもらったところで私の怒りは収まらない。いらん!」
これは本当に有った話だ。
農協に車の保険を二台入れているが、タンカをきって保険を引きあげてしまいたいところだが、農協より安い所がなく、バイクの保険を農協以外でするのが、やっとだ。
かっこ悪い、私・・・。しかし、気分は未だに収まらない。
毎度。
保険屋、農協や銀行の人々には私もよく頭に来る。
ちょっといやみを言うと、
言葉使いは穏やかだが、
表情が明らかに変わる。
それを見て私は笑っている。
私なら保険を違う業者に切り替える。
気持ちの問題です。
私もそうしたいところなんだけど・・・。
これをきっかけに保険の勉強をしようと思っています。
それと、なんとか本部に報告っていっていたので、他のつてをつかってちゃんと報告しているのか確認してみようと思っています。
ほんと、事故がなくてよかった。