撃退!

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 草木も眠る丑三つ時・・・。私は午前1時半に目覚め、上下皮服、その上に雨合羽。バイクのフルフェイスヘルメットを装着し、マンションの自転車置き場にエンジニアブーツの冷たく響く足音をこだましながら近づいた。

二日前に、トックリ蜂の巣が、じつは「コガタスズメバチ」の営巣初期型とわかってから、それをどうやって退治しようか、寝てもさめてもそのことで一杯だった。学生さんに相談したり、インターネットで調べたり、過去の経験を思い出したりしながら、どうやってスズメバチを退治しようか、とても楽しい時間を過ごしていた。

なぜ、私が死の危険を犯し、スズメバチの巣を撃退したいか?第1に、あのスズメバチの巣の30cmとなりに、まだ補助輪のついた小さな自転車が2つおいてある。危ない!第二にあのトックリが欲しい・・・。

合理的に考えれば、そのうち誰かがスズメバチを見つけ、マンション管理会社に連絡をとり、マンション管理会社はスズメバチ撃退業者に連絡をとり、巣は撤去される。このときの問題は2つ。1つは、現在は初期型の巣であり、おそらく越冬していた女王蜂が一匹いるだけ。いませっせと働き蜂の卵を産んでいるところだろう。したがって、業者の撤去に時間がかかれば、いつのまにか巣は大所帯になっているかもしれない。これは危険だ。今なら一匹、でかいやつ(スズメバチの女王蜂はとてもでかい)を退治すれば根絶やしだ。
もう1つの問題は、トックリが破壊されるということだ。

以上から、私は自分で撃退しようと考え、ここ2日、シミュレーションをしてきた。
学生さんからのアドバイス、気温が低いときはハチの動きが鈍いので、そのときがいい。(昔、越冬中のスズメバチを朽木の中から拾い上げ、手のひらに載せて、スズメバチをいじっている人がいた。寒いとハチは動けない)
さらにアドバイス。トックリをふさいでしまい、ストローのような細いものを栓につっこんで殺虫剤を注入。
この二つのアドバイスに命をかけることにした。

天気予報の気温予想を見る。どうやら今晩は、ここ一週間のうちで夜が一番冷えるようだ。しかも、今日は夕方からよるにかけて夕立があり、気温が下がった。
さて、栓はどうするか・・・。よーーーし、玉ねぎの袋が家にあった。あれで巣をスッポリ包もう。包んだだけでは、ハチが飛び出して、万一袋を突き破ったら危ない。そこで、最初に巣を包んでから、今度は袋の表面とトックリの口をぴったりとくっつけてしまえば、ハチはトックリの中から逃げられまい。万一、トックリから逃げ出したとしても、スッポリ包んだ玉ねぎ袋からは出られないので、二重の安全対策だ。

完全武装で、戦いに挑む。
スズメバチの女王様はどうやら睡眠中。袋の表面をトックリの口にぴったりくっつけようと、巣に振動を与えたろ、トックリから出ようとするハチの影?が見られたが、ハチにとってはもうあとの祭り。私に殺虫剤をしこたまトックリに挿入され、おそらくダウン。写真のように、玉ねぎの袋ごと、プラスチックの箱に。

今日は、そいつをベランダにおいてきたので、プラスチックの中で巣が高温になり、ハチや、幼虫を含めて撃退が完了するだろう。

ハチも、退治。トックリもゲット。

しかし、体は戦闘モードで興奮して、全てが終わった午前2時から再び眠りにつくのにえらく時間がかかり、今朝は眠い・・・。

2 thoughts on “撃退!

  1. カレー仙人

    毎度。
    成虫は死んでも、
    幼虫、サナギは生きてるね。
    水につけて窒息させるべきだね。
    さもないと、容器から出したときに
    反撃が始まるね。

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  2. takejima

    どうも、どうも。
    なるほどね。さすが仙人。いつもながらの安定感。
    水につけてもトックリは壊れないかなぁ。

    返信

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