東京

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一泊2200円の宿は面白かった?畳二畳の広さしかない。それに加え、建物の角部屋で鉄筋コンクリートの柱が部屋に入り込んでいるから、この写真の布団を敷けないくらい部屋が狭い。だから、布団の足のほうは入り口の扉のところでジャバラ状態。それをうけ、私も縮こまって寝ることになる。
ただ、部屋の上部に取り付けられた、廊下と居室とをつなぐ排気口が隣の部屋と共有で(一つの排気口の真ん中に壁がある)、隣の人のタバコの匂いがそこはかとなく一日中しており、タバコの匂いがしていなかったはじめは「昔の学生下宿」のような匂いと懐かしく思ったが、そのうち不愉快度が増してきた。お陰で、宿をでるときに袖を通した服は、湿った畳の匂いと、タバコの匂い、ホコリっぽい匂い・・・に塗れていた。

しかし、この南千住界隈のドヤ街、すれ違うおじさんたちが感慨深い。おそらく年金などはもらっていないと思われる紙袋を手に町をさまよう白髪の老人。身寄りは?帰るところは?安宿の主人相手に、延々と身の上話をしているおっさん。一人ごとをブツブツいいながら、あるくおっさん。人間模様、この人達の最後の瞬間はどうやって迎えるのだろう。

以前、安宿にとまったときは「あなたに万一のことがあった時の連絡先」を聞かれて一泊した宿もあった。今回は、自分の苗字を名乗るだけ。このあたりの宿もいろいろだ。

ただ、新しい変化は、私が外個人だったからこんな不可思議なまちに足を踏み込めないのだが、さすが外国人、こういった安宿の集まる町に、旅行中と思われる外個人をちらほらみた。

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東京スカイツリーを眺めるこのドヤ街も、スカイツリーの登場で人の流れが大きく変わり、この街に渦巻く人間模様もどうなることか・・・。

2 thoughts on “東京

  1. takejima

    こんにちは。
    leeさんは文学おじさんだから、きっと人間模様ウォッチングを楽しめると思いますよ!
    銭湯には、龍が背中を登っている人もいたし、鍵付き下駄箱に加え、鍵付き杖棚もあった。それに、名前入りのマイロッカー。
    ところ違えば・・・、を実感しました。

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