今日明日と愛媛の林業家と一緒に、彼の山の経営について議論する。彼は愛媛大学で行われた私の授業の受講者で、一年のカリキュラムを終えての終了研究を、自分の山の経営計画の樹立に設定し、私をその研究の指導教官にご指名くださった。ありがたいことと喜び、愛媛まできた。
彼はそれなりの愛媛の指導隣家で、三十代の会社員の息子さんにそのうち山を任せたいと思っている。だからなんとか道筋を作りたいとあれこれ考えていた。
そして今日の議論でのアドバイス
1 政策の森林経営計画に合わせようと集約化・規模拡大はするべきでなく、政策は無視すべし
2 素材生産を経営の中心におけば利益率は少なくなる一方。同じ利益を確保しようとすれば自分の山の資源の収奪強度が上がり、世界の森林資源が枯渇したとき、伐る木がなくなる。
3 父ちゃん一人があつくなればなるほど息子たちは醒めるばかり。せっかくよかれと頑張ったところで、世代が代わったときには山を二束三文で売られておしまい。お子さんたちの得意分野を組み入れ自分の家族ならではの林業形態をみつける。
などというコメントをさせていただいた。
彼の家庭の事情、彼の個性、彼の山の状況などから、今日のところはそう思った。明日は今日の議論で出てきた可能性の現実味を検証するために、現地の山から町まで訪ね歩く。
長野、大町の荒山林業さんご存知でしょうか。
3点の指摘を拝見して、昨年9月にその山を見に行ったのを思い出しました。
荒山林業さんを存じあげないですが・・・。
やっぱり、自分にあった道を選択するのがいいのかと思っています。流行や旋削(中小であればあるほど)に左右されるのは得策ではないなぁと思います。
とても利益が出ているようには思えなかったのですが、でも所有者の山への愛情、次世代につなぐ思いが伝わる山でした。
スイス人フォレスターと選木作業のディスカッションができる山は楽しかった。
まったく西条という町は・・・。 E-Mobileがほとんどづかえず、携帯も調子が悪くなり、昨日の報告がアップできませんでした。
山×3箇所、石材工場、原木市場、兄弟の製材工場、製品市場などを回りながら、いろいろ経営者と議論していました。
確信したこと、結論を出すにはもっと情報がひつようなところ・・・。いろいろ学びの多い2日でした。