これが長距離運転の楽しみ方?

富山のスギ(屋敷林)
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私が7年前、新潟の学会に参加するため車で岐阜から新潟長岡に車で行った。東海北陸自動車道経由して北陸道を走った。北陸道を走っているときに、気になった景色の1つが日本海側のスギの形状だ。ポッキーというお菓子のように、幹に葉が薄く巻き付いた状態で頭から下まで。ちょっとカナダの研究をしている時にオモシロイと思った寒帯林のような樹のカタチだ。
だから、私は日本海側と寒帯の共通点である雪をキーワードにして、なるほど雪が多いと枝ぶりがよければ雪を被り枝が折れる。だから、日本海側のスギの樹は、枝ぶりがすごブル弱々しい。そんなことを思っていた。

(兵庫と岡山の県境兵庫よりのスギ)
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それが、最近頻繁に車で愛媛を往復するようになった。いつの頃からか瀬戸内海の山林に、富山で見たようなポッキースギがあることに気づいた。あらら・・・、雪がないのにどうして枝ぶりがすごく弱いのだろう・・・。そんな不思議を感じていた。

ところが、今回、新潟・山形と走ってみたら、山に一本もポッキースギがない。あれ、私の記億は何だったのか?そこで、帰り道は行きとは違い、忠実に昔ポッキースギを発見した道中を再現してみた。そして判った。ポッキースギは、山にあるのではなく屋敷林だということを。

そして岡山と富山の共通点を見出そうと、考えをめぐらしてみた。
1 雪ではない。だから当初の仮説は不採用。
2 瀬戸内海に面した山は、昔から塩田事業で薪の採取のため森林が伐採され続けてきた。まるで愛知の瀬戸の森が、瀬戸物を焼くために森林が伐採されていたように。したがって、そんな森は土地が痩せている。だから、痩せた土地では葉を広げる養分がない。富山の屋敷林もきっとスギには不利な立地条件ではないだろうか?・・・そうかも・・・。
3 瀬戸内海も富山(黒部から富山にかけて)も海岸に面している。もしかして・・・、富山湾での塩づくりのために江戸時代あたりに、瀬戸内の職人が呼ばれ、故郷を思い出すために、岡山に自生する品種のスギを植えたのでは・・・?・・・そうかも・・・。もしも大名についてきた武士なら田んぼの中の屋敷林ではないし・・・。
4 瀬戸内のスギはブッシュ状態の天然林の中にある。つまり、混み混み状態でスギが自生している。だから、一本のスギが優先できる地下のスペースは極めて狭い。普通、根っこは枝の先端の場所まであると言われ、枝ぶりのいい木は根もドッシリとついているが、枝ぶりの悪い(樹木密度の高い森林)木は根のはりも弱いという。
屋敷林は密植して植え(しかし、横だけが密植していて、前と後ろは樹がないので枯れずにすんでいる)、岡山の密植すぎ。となれば両者の共通点は根のはりが弱く枝ぶりも脆弱。・・・そうかも・・・?

(国道21号線長良川周辺から眺める屋敷林)
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そんなことを運転しながら考えていたら、岐阜の屋敷林にもポッキーすぎはあった。
塩づくりができない岐阜に置いてもポッキースギがあるなら、仮説の3ではないことは確かのようんだ。
・・・となれば、4が正解なのか・・・?

私のドライブ中の楽しみはこんなことを考えること!!

9 thoughts on “これが長距離運転の楽しみ方?

  1. きこりtossan

    砺波平野の散居村はいい風景ですね、興味ありました。ここでの枝打ちのことも聞いたことがあります。今日は裏山の枯れ始めたヤマザクラを倒そうと思っています。根元は30センチ近く、危険承知!で近所の知り合いと挑みます(放っておくとビニールハウスがあぶない)。今年から山林協会の「森林のたより」届き始めました4月「労災防止協会」の「チェンソー従事者特別教育」申し込みました(ACで出会っておけばよかった!我流で自宅や林業グループでは使っているのですが)

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  2. takejima

    tossanおはようございます。枝打ちですか?枝をうてば風が屋敷に入ってくるのでは・・・と思わないでもないですが・・・。
    枯れ始めたヤマザクラ。もしかして、樹皮はまだ生きているのでしょうか?春から夏にかけて伐採するなら、樹皮が綺麗にめくれれば、皮細工ができますよ。

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  3. tossan

    根元は50センチを越えてました、数本の枝を犠牲にしてウメの木とクリの木の間にうまく!倒れました、幸いビニールハウスは無事でした。
     燻製用のチップ材料を残して材は知り合いの薪ストーブに行く予定ですが樹皮は出来るだけ保管するようにします、2本切った細い方は新芽を持っていました。午後までかかり枝は伐りました、まだ根元部分数メートルの処分が残っています。材や樹皮が必要なら残しておきますが。

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  4. takejima

    ご苦労様でした。
    お見事!
    樹皮などですが、樹皮がズルムケできるようでしたら、是非、キープさせていただければと・・・。

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  5. tossan

     中有知のコミセンでイベントがありました。倉庫前にヤマザクラの切れっぱしと樹皮を少し置いてきました、利用できますか?まだ十分あります。

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  6. takejima

    利用できます。ナタのケースとか・・・。使う時に水で戻せば使えます。どうしたらいいですか?

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  7. まぐろ人生! tossan

     枯れ木から外れた樹皮とミルク缶サイズの丸太2個を置いてきました。私には樹皮の剥き方も分かりませんが必要な丸太の大きさが知りたいです。中有知では「ふれあいの会」 年配の人たちの前で楽器の合奏をしてきました、そんなこんなでおかげさん、よく動いてます!

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  8. takejima

    私の知る限り、樹皮は向けるときはつるりと剥けます。縦に切れ目をいれ、切れ目からフォークのようなきれない先の尖ったもので、切れ目に斜めにフォークを走らせます。1cmくらいはがせたら、あとは剥がれた方の樹皮を持って引っ張りながら、フォークで樹皮と樹木の間をなぞります。するとあら不思議。つるつるツルっと・・・。
    その方法で苦労する場合は、まだ形成層のところに樹液が回っていないので、綺麗に取れないので、細工の素材には不向きです。
    つるつるっと剥ければ・・・。
    なお、サイズはビールの大瓶以上の太さだと使い勝手があります。

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  9. tossan

    ありがとうございます、やってみます。材はまた倉庫にとどけておきます。

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